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コラム

虚しい無理解 「会社はボランティアではやれませんから」。 またこの言葉か、と思いつつ受け止める。「そんなの分かっている」という言葉を飲み込みつつ、先方も苦悩の末に出た言葉であると肯定的に受け止めるが、やはりその無理解が露呈した言葉に虚しさを感じる。 障がい者を一般企業の「障がい者雇用」での採用を目指して支援している者として、企業と...[記事全文]

失意のどん底 昨年から今年にかけて精神疾患者をはじめとする疾患や障がいで生きづらさを感じている方からの「ココロの詩」を募集し、その審査委員長を務め、ようやく最優秀作品が決まった。作品は私が編集長を務める「季刊ケアメディア」や共催する「月刊歌の手帖」で来月発表するが、切実な思いが込められた詩作は読み進めるにはかなりのハードな仕事で、1行の表現や...[記事全文]

男性が7割 自宅に半年以上閉じこもっている40-64歳の引きこもりは全国で推計61万3千人―。 内閣府が発表した調査結果に世間は驚きとともに、私のような福祉関連に従事する関係者間は「まだまだいるのでは」という感覚もある。引きこもりのうち男性が7割以上で、全体の半数以上が7年以上引きこもっているとの内容に「長い」とみるか、「短い」とみるか...[記事全文]

障がい者の母たち 第二次世界大戦後、日本の経済白書が「もはや戦後ではない」と宣言したのは戦後11年後の1956年だった。2011年に未曾有の被害をもたらした東日本大震災からはまだ8年後。東京電力福島原子力発電所事故の処理が決定しないまま、課題への解決の道筋が見えないから、まだまだ震災後のままである。その心のあり様は、政治家の震災に関する無配慮な発...[記事全文]

風光明媚の中で キャッチコピーは「ヘンテコ オチャメナ」。 その名はポズック楽団。 2018年秋に東京発進出の公演を目の当たりにした障がい者と支援者によるチンドン屋だ。そこで受けた面白さの衝撃が忘れられず、和歌山県紀の川市の就労継続支援B型事業所ポズックが営む楽団の本拠を訪れ、風光明媚な環境の中でメンバーがのびのびと練習に勤しみ、...[記事全文]

詩は叫びである 精神疾患者から「ココロの詩」を募集し最優秀作品には歌曲としてメジャーデビューをしてもらう企画は好評で、先日応募の締め切りとなった。基本的に「詩」のクオリティを審査する予定だが、参考までに自分の病状や遍歴、置かれている状況などのストーリーも任意で記載していただいているが、そのストーリーも心打つものが多い。 その中で目立つの...[記事全文]

年末年始に増幅する不安 最近の大晦日は東京・上野の東京文化会館で行われるベートーベンの交響曲第一番から第九番までを一気に聴くコンサートに行っている。そして、これも毎年のことだが、交響曲の合間の休憩時間に携帯電話を確認すると、当事者からのいくつかのショートメールが来ている。大晦日に一人の当事者は誰かとつながりたい、と思うのだろう。 そのうちの...[記事全文]

一日中見ていた  私が後見人となっている伯父が他界した。 あの「金魚!」と叫んだ伯父である。パーキンソン病で自由に身動きできない伯父と金魚のいきさつは昨年10月10日付け本コラム「おじさんがホームで『「金魚!』と言ったなら 高齢化時代を受け止める、とは何か」と昨年11月28日付け「『金魚!』で変わる伯父の表情 高齢者施設の居室で飼育して...[記事全文]

「おかしい」の直感  約1年前、古巣の新聞社の記者やデスクら複数の同僚が集まった飲み会の席で、障がい者の就労移行事業という福祉の現場にいる私に元同僚はこんな質問をしてきた。 「今なら、何の取材をする?」。 そこで即座に答えたのが「中央省庁の障がい者の法定雇用率」だった。 「絶対に雇用率を満たしていない官庁がある。外務省とか財...[記事全文]

 障がい者が詩を書く、さまざまな立場の人が障がいを詩にする―。詩の題材を障害に求めることについて、オーストラリアの詩人、メリンダ・スミスは障害が芸術の題材に適しており、詩として描くことは、「芸術を創り出す」行為であると話した。自閉症の長男に関する自作「遁走曲~アスペルガーと診断されて~」を傍らに、論理的かつ哲学的に説明された障害と詩の関係性に、新し...[記事全文]


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