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コラム

拘束と日本の精神医療  サイキュレでは、この問題を取り上げないわけにはいかないだろう。日本で働いていたニュージーランド人の英語教師ケリー・サベジさん(27)が、神奈川県の精神科病院で入院中に心肺停止し、急死した事案である。サベジさんの母親と兄は東京で記者会見を開き、不当な身体拘束が急死の原因だとの認識の上で、日本の身体拘束を自国の基準に照らし...[記事全文]

両極にふれる人  就労移行支援の仕事は一般企業を目指す人たちが対象だから、重度な障害者がおらず、支援も簡単ではないかと思われがちである。これは雇用契約を結ぶ就労継続支援A型事業所や雇用契約を結ばない就労継続支援B型事業所と比較すると、一般企業という「社会の荒波」に船出するわけだから、「自立できている」というのが就労移行に通所する前提となってい...[記事全文]

違和感が鮮明に  先般、上智大学メディア・ジャーナリズム研究所主催で行われたシンポジウム「見えにくい貧困をいかに可視化させて報道するか」でパネリストとして登壇した大手新聞記者の方々の貧困問題に対する取材方法や問題への認識をうかがいながら、私がこれまで抱いていた違和感はより鮮明になった。 メディアにいた頃から抱き続けてきたその違和感だが、私はそれ...[記事全文]

 今年2月末、第193回通常国会に上程された「精神保健福祉法改正案」。件の相模原大量殺傷事件を受けてまとめられた改正案だったため、当初は改正案概要に、「二度と同様の事件が発生しないよう法整備を行う」との筋違いな文言が明記されていたり、その文言が、“精神医療を治安の道具にするのか”との集中砲火を受けたことで、審議入り後に文面の...[記事全文]

独特の映像体験  知的障がい者が映画の「俳優」に取り組む姿を通じて「はたらく」ことを考える映画作品「はたらく」(齋藤一男監督、ロゴスフィルム製作)が完成し、お披露目の試写会に参加した。自閉症のしょうへい(長田翔平さん)を主人公として、齋藤監督はしょうへいとともに映画撮影をするための練習を始めるが、台本が読めず、指示通りの行動が出来ないために、...[記事全文]

報告に欠けた1点  神奈川県小田原市で生活保護担当職員は約10年にわたり、「保護なめんな」とローマ字で書かれたジャンパーを着て、業務にあたり批判された問題で、同市が設置した有識者の検討会「生活保護のあり方検討会」(座長・井手栄策慶応大教授)が4月に最終報告をまとめた。 報告書は、現在の生活保護行政に関する問題点や社会の生活保護に関する認識を踏ま...[記事全文]

 中高年男性に多いと考えられがちな「アルコール依存症」。しかし近年、若年層や後期高齢者、女性たちの間にも、アルコール依存症が広がっている。アルコール依存やニコチン依存は、薬物依存と同様、ドパミンやβ-エンドルフィンなど、脳内伝達物質の不均衡による脳疾患的行動であることが知られているが、近年は薬物要素を持たない「ギャンブル」、「買い物(異常...[記事全文]

治癒行為が台無しに  犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織的犯罪処罰法の改正案は、野党や日本弁護士連合会など各種団体からの反発がある中で、与党はテロ対策を理由に成立に向けて突き進んでいる。 精神疾患者の現場で、疾患者の思い描く社会進出・復帰に向けてコミュニケーション改善を試みている立場として、改正案は自由なコミュニケーション...[記事全文]

国立病院の虐待  「いじめられたくないんやったら黙っててよ」「患者って立場を忘れんときや」。  独立行政法人国立病院機構宇多野病院(京都市右京区)で、難病による障がいがある患者に看護師が暴言を吐いていたという。言葉も怖いが、関西言葉の凄みもある。さらに看護師は暴言だけではなく、ベッドを蹴ったりする虐待行為を繰り返していたと確認し、調査をした京都...[記事全文]

自己肯定のない子供  「私は親から愛されていない」。そんな苦悩を抱える女子中学生がラインで伝えてきた内容が心を揺さぶる。辛くて切なくて、沸々と怒りがこみ上げてくる。  それは、この中学生が小学校だった時、母の日の出来事だったという。その女の子が学校で書いた母親への感謝の手紙。そこには「お母さん、産んでくれてありがとう」と無邪気に綴ったが...[記事全文]


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