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コラム

抜け落ちた思想 2016年7月に神奈川県相模原市の障がい者施設で起きた殺傷事件を受けて、再発防止などを目的に厚生労働省が提出していた精神保健福祉法改正案について、同省は今国会での提出を断念する方針を固めたという。財務省による学校法人「森友学園」の決裁文書改ざんや働き方改革をめぐるデータ不正などの問題で国会審議への信頼性が揺らぐ中、そもそもこの...[記事全文]

関わりあいがカギ  社会での障がい者雇用の広がりとともに、各企業は障がい者雇用に悩み、工夫し、苦悶しているようだ。私のところにも相談がいくつかあり、その多くが、接し方や仕事の指示などのコミュニケーションに関することである。  今回は障がい者雇用を受け入れる企業側から考えてみたい。  日常的に障がい者と関わっていないと、どのように接していいかわ...[記事全文]

広く浸透した事業 約3年前、私が就労移行支援事業所シャローム所沢を設立してほどなく、老舗の医療系出版社「医学書院」の編集部から精神疾患に関する情報誌「精神看護」に連載を頼まれた。編集者が付けた連載タイトルは「就労移行ってなんだ?」。「精神看護」の読者である精神疾患の最前線で働く看護師はじめとする支援側や当事者は、関りがない限り、「就労移行」の...[記事全文]

国が重点化する領域  AI(人工知能)が一般的に語られるようになり、日常のコミュニケーション空間にも彼らAIの活躍場所が広がりつつある。所詮は「人の心を持たないコンピュータ」と、高をくくってしまえば、いつの間にかAIに自分の居場所を追い出される勢いだ。最近の医療現場やメディア現場での活用を知り、何が出来て、何が出来ないか、の議論は過ぎ去って、どの...[記事全文]

 程度の違いこそあれ、世の母親たちの多くは、自身の子育てについて何らかの不安や疑問を抱いているものだろう。特に、「発達障害」の診断を受けた子どもの母親にとって、障害の改善に少しでも有益と思える情報が目の前にあれば、真偽の確認もそこそこに飛びついてしまうのが、人の情というものではないだろうか。そうした親の切なる思いを悪用し、根拠が乏しい(あるいは皆無...[記事全文]

「心」が傷ついて  大阪府寝屋川市の住宅で33歳の女性が両親によって監禁され衰弱死した事件は、両親が監禁と保護責任者遺棄致死の罪で大阪地検から起訴された。前回のコラムで「精神疾患」と伝えられた女性の病状や実態が伝えられないメディアの不備を指摘したが、ここにきて朝日新聞が捜査関係者への取材として、「14歳のころに不自然な姿勢のまま何時間も動かない状...[記事全文]

ネガティブイメージ助長  大阪府寝屋川市の住宅で33歳の女性が衰弱死した事件は、女性の両親が「精神疾患」を理由に自宅内のプレハブ小屋に隔離し、十分な食事も与えなかったことなどが捜査関係者らへの取材の結果として報じられている。日本社会において大人が19キロの体重で衰弱死する、ことに驚きが広がる一方で、精神疾患に携わる者としては、「隔離」の理由と...[記事全文]

交流は可能性  第14回全国専攻科(特別ニーズ教育)研究集会が愛知県の愛知県立大学長久手キャンパスで行われた。主に学習障がいや知的障がいのある青年が通う全国の専攻科の学生や専攻科を進路に考えている特別支援学校の生徒をはじめ、研究者や教員、父母が集う全国集会で、約350人が2日にわたって、討議や交流、模擬授業などを行った。大会を通じて初参加して...[記事全文]

歌劇場の傍らで  落ち着いた照明と時代物の家具に統一されたような雰囲気は、ちょっととしたタイムスリップしたような感覚だ。イタリア・ベネチアの小路を抜けて小さな広場に立ち現れる歌劇場フェニーチェのたたずまいを見ながら、脇の小路にあるのがレストラン「フェニーチェ」である。  1970 年冬。精神医療改革の旗手、精神科医フランコ・バザーリアと...[記事全文]

廊下で思索するバザーリア  緩やかな登り坂になっているサン・ジョバンニ公園の中心を貫く道を歩いていると鉄製の高さ2メートル以上の馬が立ち現れる。手前の「精神保健部門」と書かれた看板を強調するような顔を上げた馬の姿は雄弁だ。それが、サン・ジョバンニ精神病院時代に敷地内を運搬用に往来し、患者から親しまれていた馬「マルコ・カヴァッロ」のモニュメント...[記事全文]


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